ハンガリーの学生さんとコダーイ博物館 [そのほか]
今日1日、丁寧な日本語を話すよう心掛けた。
ブダペストの大学で日本語を学ぶ学生さん3人と、トコトン話しをした。
こういう場合、シャイでなかなか話しをしない学生さんも多いのだけれど、幸い
彼女たちは終始楽しそうにお話ししてくれた。
まだ2年生だけれど、話す日本語はなかなかなモノ。ボキャブラリーの多さにも
正直オドロいた。
そんな彼女たちが、ブダペストの観光地を案内してくれるという。向かったのは、
「コダーイ・ゾルターン記念博物館」。
このコダーイという人は、リストと並ぶ有名なハンガリー出身の作曲家だ。
・・・と書いてはみたものの、この博物館に来るまでは正直どういう人だか知ら
なかったワタシ。
博物館は、そのコダーイが昔住んでいたという場所を利用している。
アパートの1室だから、もちろん周りの部屋には今でも普通の暮らしがある。
表の入り口を、観光客と住人が混ざり合いながら行き来する。
注意して探さなければ、見落としてしまいそうなちょっと古い普通のアパート。
とっても小さな博物館だった。
書斎と客間と寝室。その3部屋に、コダーイが使っていたあらゆるモノが置い
てある。書斎には大量の本。机の上には愛用のペン。十分に“生活”を感じる
ことが出来る。
ただ、寝室だった部屋にはその面影はなく、大量の楽譜と蓄音機が整然と
展示されていた。
ハンガリー語しか話せない案内人のおばあちゃんの顔はとっても優しい。
民族の伝統的な刺繍がほどこされた古いテーブルクロスは、これまでに見た
ことがないほどステキでかわいらしいモノだった。
コダーイが好きだったというトランシルヴァニア地方の陶器も、最近のブダペスト
では見かけないような色合い。
この小さな博物館で、アッという間にタイプスリップした気になった。
博物館、いつもならばトッととまわってしまうワタシだけれど、今日は違った。
専属の日本語ガイドが3人もついていたから、しっかりと耳を傾ける。
彼女たちのお陰で、ハンガリーのコトをまた1つ知ることが出来た。連れてきて
もらわなければ、多分ココには来なかっただろう。
残念ながら展示室の中は写真撮影が出来なかったから、記念に・・・とポスト
カードを買ってみる。
案内をしてくれた彼女たちに、心から感謝!
<今日のハンガリー語>
【 Zene 】 ゼネ ・・・ 音楽
ちょうど1年前です。コダーイ博物館に行ったのは。でも日曜日で休館でした。そうなんですか、内部は。そんなに身近にコダーイの世界に接することができるのなら、ああ、入りたかったという思いがつのります。
おかげで、女房とともに思い出にふけりました。
by taya (2006-05-02 00:21)