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砂漠だったんだ。 [旅]

考えてみたら、ドバイ生活が始まってからというもの、一度も
この街を出たことがなかった。
イスラムの週末、金曜日はお昼過ぎまで街中がシーンとして
いるし、何より”暑いし”で、なかなか車に乗ってちょっと遠出を
・・・とは思えなかったのだけれど。

それでも、家の窓から見える景色は、沢山の高層マンション群。
出来てるヤツと造ってるヤツが、ごちゃ混ぜになっている。
街中を走っても、モチロン、目に飛び込んでくるのは高層ビル
ばかり。
ちょっと歩けば近くにビーチはあるけれど、ワタシは昔から、海
よりは山、水より土が恋しい。
こういう“コンクリートの塊”にかなり飽き飽きした気分だったから、
暑さをガマンしてちょっと出かけてみた。

ドバイの中心から、東の方を目指してドンドン走っていく。
20分ほど走ってフト周りを見渡すと、コンクリートの塊はみじんも
なくて、ひたすら茶色い地面が広がっていた。
忘れてた。砂漠の国だったんだ、ココ。
砂漠1.JPG砂漠3.JPG
最初のうちは、荒い砂とミドリの植物がポツンポツンと続いていた
けれど、そのうちに砂はサラサラに変わってきて、そしてようやく
なだらかな斜面の砂丘が見えてくる。
砂漠2.JPG
暑い砂漠でボーっと休んでいるラクダの姿が見えたら、もうそこは、
まさに ”The 砂漠” という景色だ。
久し振りに見る大自然に、テンションもじわじわと上がる。

砂漠を見ながらの長く続く道の途中には、ところどころ小さな町や
村が現れては消える。
砂漠店.JPG
日常のためのお店が並んでいるかと思えば、次に出てくるのは、
素焼きの壺やじゅうたんが沢山並べられたお土産屋さん。
砂漠店2.JPG
そんな、賑やかさと静けさが繰り返される景色を何度か見終えた
ころ、今度はゴツゴツとした岩山が現れた。

砂漠4.JPG砂漠5.JPG
なんだかそれまでとは違った景色の中、気がつくと、ドバイでは
見たことのない旗がたなびいていて・・・。
いつの間にやら、お隣りの国、オマーンへ入っていたワタシ。
正式なオマーン入国には、アライバルビザの取得が必要になるの
だけれど、幸い、ワタシたちの走る道は再びU.A.E.へと続く。
地図を見れば一目瞭然だけれど、国境が道にせり出しているとい
う理解をすれば、それもアリ。

そのままナニゴトもなかったかのように走り続けた先にあったのは、
“ハッタ(Hatta)”という名前の小さな村。
素朴な村。

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コメント 2

はねっち

そうよ、そう、そこは本来砂漠なのよ。なのに・・・ね。良い写真だわ。砂は触った?
by はねっち (2008-08-26 17:53) 

Tsuzu-ring

ようやく本来のアラブに触れることが出来ました。この日の気温は46度。砂漠を歩くのは到底ムリでしたよぉ。
by Tsuzu-ring (2008-08-27 06:03) 

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