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取捨選択のムズカしさ [日常]

たまにはシンガポールのコトじゃなく、ちょっと思ってるコトを…。

人生には常に「取捨選択」が必要で、これまでも度々、いろんな場面で「取捨選択」をしてきた。
正しかった時もあれば、間違ってた時もあったかもしれない。
幸か不幸か、間違ったかどうかは、なかなか分からないからイイけどね。

最近、特にこの「取捨選択」と向き合う機会が多い。
それは、仕事の時。

今、字幕翻訳というお仕事をさせてもらっている。
海外の映画やドラマのセリフを訳して字幕をつける、あのお仕事だ。

字幕翻訳にはルールがあって、1秒4文字表示というのが基本。
それ以上になると、字幕が読み切れない可能性があるというワケ。
最悪の最悪、DVDや配信なら巻き戻して確認することもできるけれど、映画館となるとそうはいかない。
だから、字幕翻訳の勉強を始めて最初に習うのが、この基本ルールなのだ。

そして、この時に問題となるのが、その「取捨選択」。
言語の性質が違う以上、セリフの内容すべてを字幕に盛り込むなんて、まずムリなこと。
どのセリフを取り上げて、どのセリフを捨てるか、まさに「取捨選択」の境地。
中でも、セリフ回しの早いコメディ映画やインタビュー映像なんかは、困難極まりナイ。

主語を取って、長い言葉は別の言葉に置き換えて、時には全く違う表現を使って、映像の中の人の言いたいコトを、どうにかこうにか正しく伝える。
取るコトよりも、バッサリ捨てる勇気のほうが大切で、「コレもアレも言いたい!」と思っても、ルールが許してくれないから悩ましい。
日本語のような “高コンテクスト” な言語の場合、「行間からキモチを読み取って」とも言いたいところだけれど、耳で聞くのと目で見るのとでは、やっぱり違う気もするしね。

こうして、今日も明日も、ずっとずっと、「取捨選択」に悩む日々は続きマス。

sl1.jpg(本文とは関係アリマセン。なんとなく・・・)


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